ヴィクトリア・スポンジ

victoria sponge ヴィクトリア・スポンジ(ジャムサンドケーキ)

ヴィクトリア女王(1819-1901年)がお気に入りだったというバタースポンジケーキ。砂糖、卵、バター、粉がすべて同量の配合でわかりやすいうえ、簡単な手順でできる、上品で懐かしい味のケーキ。シンプルなだけに、できれば上等な材料を使って、しみじみおいしさを味わうのがよいと思います。ヴィクトリア女王当時には、苺ジャムに限らず、ほかの砂糖漬けの果物などもはさんだそう。小さめのひときれを紅茶といっしょに、指でつまんでぱくっと食べるのが英国風のようです。

【材料】直径16~18cmの丸型1個分※1
 バター(できれば無塩)  100g
 砂糖  100g
 卵(M玉)  2個
 薄力粉  100g
 ベーキングパウダー  小さじ1
 苺ジャム  適宜
◇オプション
  粉糖  適宜

【作り方】
(1)型の内側全体に油(分量外)を薄く塗りつけ、底面にベーキングシートをひいてぴったり貼り付ける。※2

(2)オーブンを180℃に予熱する。薄力粉とベーキングパウダーは合わせて4~5回ふるう。バターと卵は室温にもどしておく。※3

(3)バターと砂糖をすり混ぜ、ホイッパーで空気を含ませながら、軽く白っぽくなるまでよく混ぜる。

(4)割りほぐした卵を、4~5回に分けて加え、その都度ホイッパーで撹拌する。

(5)薄力粉を3~4回に分けて加え、その都度ゴムべらでさっくり混ぜ合わせる。

(6)生地を型に入れ、2~3回型を5cmくらいの高さから落として空気を抜き、へらで真ん中を少しへこませてから、170℃のオーブンで35~40分焼く。火を止めた後引き続き10分間オーブンに入れっぱなしにし、火を通す。

(7)型から出して網にあげ、冷めてから厚みを半分にスライスし、おいしいジャムを塗ってサンドする。好みで、茶漉しで粉糖をふりかけて飾る。

※1 直径19cm以上の型の場合は、材料をすべて1.5倍にし、焼き時間を5分長めにとる。

※2 油は、バターでもサラダ油でも。わたしはショートニング利用。側面にも紙を貼ってかまわないが、そうすると焼き上がりに側面が型から離れて内側に傾き、垂直に立ちあがらない(その代わり側面が香ばしく焼ける)。

※3 バターは電子レンジ弱で30秒ほど温めると簡単に柔らかくなるが、加熱しすぎて解け出さないように注意する。卵が冷たいと、混ぜたときバターが固まって分離してしまう。



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